私たちが日常楽しむワインの中でも、生産地以外の外国や農家などから仕入れられた大量のブドウの実などでワインを製造する事があります。
そうした製造過程で、大量に仕入れられたブドウの実を腐らせないでおくために、主に亜硫酸化合物などの殺菌剤処理が行われることがあります。
こうした処理技術は大量生産・低価格化などを背景に取り入れられ活用されるようになりましたが、残留農薬と同じく、ブドウの実を洗浄することがないために、そうした殺菌剤も、そのままワインとして入り込むことになります。
田村安さん著の『オーガニック・ワインの本』(春秋社)によると、南米のワイン製造では、ブドウをダンプカーで運び、小学校のプールのようなコンクリートの大きなタンクで発酵させるそうです。
そのために安価な価格設定が可能であり、そうした製造の背景には、日本のメーカーによる技術指導により、前述の殺菌処理などが行われ、
安価な南米のワインが販売されるようになったということです。